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脳波検査


検査について

てんかんの診断に必要な検査には、脳波検査血液検査があります。

脳波検査は「てんかん」であるかどうか、「てんかん」であればどのような種類のてんかんであるか、を判断するために有効な検査です。また治療効果の判定や、薬の量を調整する際の目安となります。てんかん発作の症状の変化や抗てんかん薬の効果による変化は、脳波で経時的にみる必要があるため、数か月に1度の割合で検査を行います。

血液検査には服用している抗てんかん薬血中濃度の検査と、一般の血液検査があります。血中濃度の検査は服用している薬剤が体内で、適正な量が保たれているかを判断するために必要な検査です。またてんかんの治療は、長期にわたって薬の服用を続けなければならないため、体に影響が出ることもありますので、定期的に一般の血液検査をして体への影響がないかを調べる必要があります。


脳波検査について

脳波検査は頭に電極を装着して、覚醒時や睡眠時の脳波を記録します。また様々な刺激(目の開閉・深呼吸・光刺激など)に対する脳波の反応も調べます。



※検査の流れ
  1. 頭部に21個、他の部位(首、肩など)に2個の丸い電極を装着します。
  2. その際脳波をきれいに記録できるように、装着部分の皮膚の油や汗を落とすためにアルコール綿で少し強くこすります
  3. 睡眠中の詳しい脳波を記録するためにしっかりと眠っていただきます。そのため「ラボナ」というお薬を内服していただきます
  4. ベッドにお休みいただき、安静に閉眼している状態で記録を開始します。
  5. 以下の各種の刺激に対する反応を記録します。(眠らないように注意してください)
      ✤覚醒時の開閉眼
      ✤光刺激(ストロボスコープの閃光を、目を閉じた眼前15~30cmのところから点滅させます)
      ✤過呼吸(安静閉眼状態で、掛け声にあわせて、4分間深呼吸をしていただきます)
  6. その後、軽い眠り、中程度の眠り、やや深い眠りまで40~60分程記録します。眠気を感じたらそのままお休みください
  7. その後覚醒へ誘導後終了となります。

※検査を受けるにあたっての留意点

  • 検査は予約制です。主治医、看護師等にご確認ください。
  • 食事制限はありません。
  • 前日に洗髪し、検査当日は整髪料・ピアス等アクセサリー類はご遠慮願います。
  • 検査に時間がかかりますので、トイレは済ませておいて下さい。
  • 頭部にクリームを塗り電極を装着します。検査後は、ご希望があれば洗髪も可能です(シャンプードレッサー完備)。拭き取りの場合若干クリームの跡が残りますので、気になる方は帽子等ご準備ください。
  • ベッドからの転落防止のため、新生児~小児には保護者の付き添いをお願いする事があります。
  • 検査中は眠っていただくのが望ましいので、来院前の過剰な睡眠はお避け下さい。
    (幼児の場合、車中での睡眠にご注意ください。)
  • 検査中、目の前で光がチカチカしたり(光刺激)、深呼吸(過呼吸刺激)をしていただきますので、ご協力ください。
  • 「ラボナ」を内服しますと、当日の夕方くらいまで眠気が残ったりふらふらすることがあります。
  • 小さいお子さまの場合、転んだりしないように手を引いてあげてください。
  • 大人の方の場合、同じ理由で検査終了後の自動車の運転は差し控えて下さい。
  • 電極の装着から取り外しまで約2時間かかります。その後検査の結果を踏まえての診察がありますので、半日以上時間を取っておいでください。


※当クリニックの脳波計

最新のデジタル脳波計を使用しており、そのデータはネットワーク回線で読むことができます。(紙を使用しないペーパーレス脳波計
再生装置を診察室に設置することにより、完全なペーパーレス運用が可能です。さらにこれらをLAN経由で各サーバーに接続することで、検査後はもちろん検査中にもリアルタイムで脳波データを読むことができ、また過去のデータも引き出すことが容易にできます。検査中は発作の画像とその脳波が同時に記録できるように、必ずビデオ撮影しながら行います(ビデオ脳波同時記録)。このようにして記録した発作の画像とその脳波について、患者様本人はもちろん後からご家族の方にも確認していただくことができます。


★脳波計について詳しいことはこちらへ★
      日本光電HP